アレスノモノカキ Go

北海道・函館から発信している、やっぱり、”物書きもどき”の、”アレス”による、”趣味”と、”放浪”のブログです。

芝居組 「虎」 第六幕 「キャメラ」 2012、10,7@函館市芸術ホール

 (カテゴリ:演劇、映画)  昨日、函館市芸術ホールにて、芝居組「虎」の、「キャメラ」を観てきました。  この話は、2012年に、カメラ、電話機能を搭載したアンドロイド、「キャメラ」が作られ、彼が歴史の映像を保存するという任務の為に、100年前の1912年、大正元年へと旅立っていきます。  そこで、没落していく華族の娘・紗代子、貧民街で暮らす、コウスケとハルと出会い、そして、キャメラは、任務を遂行しつつも、紗代子と恋に落ちていき、その紗代子は、コウスケとハルに貧民街への立ち退き命令を出している途中で、沙代子が貧民街の真実を、2人から知らされたりして行くうちに、「人は笑っていられるから、生きていける」(どんな環境でも・・・、って、言ってたかなぁ?)そんな、メッセージが、ワタシの心に響いてきました。  そして、キャメラと紗代子、コウスケとハルのそれぞれの物語が、1つに繋がろうとしていた時、とある事件が起こります。 沙代子の父が息を引き取り、紗代子は、生きる希望を失い、キャメラに銃を向けてしまいます。 その時、ハルも実は、2300年からやってきたアンドロイドだという事が判明します。 そして、 キャメラは、その時の衝撃で、エラーが起こり、「心」が芽生え、ハルとの間に絆が芽生えたようにも見えましたね。(実は、ハルも、エラーが生じたアンドロイドなのです)  それで、ハルは、一旦は、キャメラの記憶を忘れさせたのですが、後に、キャメラが、沙代子から聞き出して、徐々に思い出していくのですが、キャメラは、沙代子の事を思い出したくて、必死だったのだろうなぁ・・・、そう思えました。  そして、生きる希望を失った沙代子も、キャメラのスマートフォンに記憶されていた、沙代子の父の記憶で、立ち直り、孤児院を建てる(キャメラと、コウスケと、ハルと協力して)事になったのですが、この頃から、キャメラが、元の時代に戻るのを嫌がりだしますが、その時は、刻一刻と迫ってきたのですが、キャメラと、ハル(ハルも、もう長くない)は、想いを伝えられるのか・・・、この辺は、ハラハラしながら観てました。  ・・・そして、ハルとキャメラは、コウスケと紗代子に想いを伝え、2012年に帰っていって、キャメラは、”歴史”ではなく、””を記憶する、まるで、私達、人間のように、そして、時には、忘却もして行って・・・、そんなアンドロイドに、この大正時代で変貌していったんだなぁ、そう思えた話でした。  何だか、「ハルシオン・デイズ」(2011年の芝居組「虎」公演)の時より、長々と書いて、スミマセン、面白くて、いい話でしたので(後、記憶違いによる所も多々あり(汗))。 芝居組「虎」の皆様、お疲れ様でした!