「こどもの一生」を、録画で見ました。
ストレス障害の患者達に混じり、島の開発のために、開発会社の社長三友と、その秘書の柿沼が、治療のために「こども返り」していくのですが、その途中に始めてしまった、「山田のおじさんごっこ」が、恐怖の始まりだった・・・、というストーリーだそうです。 ちなみに、中島らも氏脚本・G2演出です。
・・・いやぁ、患者達が個性的で、この抱えている悩みというものは、現代社会でも、頷けるものでしたけれど、それがこども返りしていって、更に、人間的に醜い面や残虐性が、顕になっていっていったというのが、コミカルに、尚且つ、時にゾッとする感じに描かれていたような舞台でした、ハイ。 (吉田鋼太郎さんの10歳児が、かなり、最初は、ガキ大将っぽく見えてました・・・(^^;)・・・あっ、三友が、どこかのガキ大将だとすれば、柿沼(谷原章介さん演じる)は、それについて回る側ね、うん) その残虐性が、「山田のおじさん」を生み出して行き、実際にそれがいたのか、いなかったのか・・・? そういった謎の他、様々な謎を残しつつ、この舞台のストーリーは終わるのですが、・・・まぁ、「山田のおじさん」については、信じれば、その存在が明らかになるような気がしてならないんですよねぇ。 それで、途中からは、「幻覚」だったそうですが、これは、食事の時に食べていたキノコ(洞窟に生えていた)が見せていたものらしいそうですが、いつのタイミングからかは、ちょっとよく分からないです・・・。 初見だと、結構、謎が多いので、自分で想像して、話を整理していかないと、難しい面があると思いますねぇ、この話は・・・。 それでも、ユニークな演出や、(個人的に楽しめた要素として)戸次重幸さんの医師役(これが見たかったので、この舞台を見てみたのです(^^;)など、楽しめる要素が結構ある舞台で、よかったですよ!