アレスノモノカキ Go

北海道・函館から発信している、やっぱり、”物書きもどき”の、”アレス”による、”趣味”と、”放浪”のブログです。

コンプレックス・シアター 前編~劇団PaP 「お初」

 (カテゴリ:演劇、映画)    それでは、函館市芸術ホールで行われた、コンプレックス・シアターの1つ目の舞台、、劇団PaPの、「お初」の感想を書きたいと思います。     お話は、結婚式の日、「お初」という女性の死体が控え室にあり、それを巡って繰り広げられるという話でしたが、前半は、比較的コメディータッチで、取り調べのパロディ(?)的な事をしていた時に、お初がツッコミで、ピコハンでどつく(?)シーンとかは、コミカルに描かれていて、面白かったのですが、話が全てまとまっていく時、お初は実は、心臓の病を患っていて、余命半年で、そうなる前までは、新郎や新婦、彼氏に対して、酷い仕打ちをして来たりしていた女だったのに、実は、新郎と新婦の事(幸せ)を、とても願っていた、心優しい女性だった・・・、そう知ったときは、なぜか、切なさが感じられました。  それで、話が、「お初」から、若干逸れますが、ワタクシは、劇団asの頃から、教育大の劇団の皆様の舞台、「回転」や、「冬のキリギリスたちへ」(それぞれ、自分の記事です)を観て、「生きていく事ってなんだろう?」的なテーマを、(個人的にですが)勝手に、感じております。今回も、そのテーマが息づいていて、嬉しかったです。    さて、「お初」に戻りますが、お初は、新郎と新婦の幸せを願いながら、息を引き取っていってしまうんですよね・・・。     最後に、ちょっと苦言。彼氏の、カレーに毒を入れたというの、個人的に、某1998年に起きた事件を思い浮かべてしまい、そこは、ちょっと印象がよくなかったかも・・・。  それを除けば、なかなか、いい感じでした。

 ちなみに、劇団PaPの次回公演は、12/22、23日の演劇フェスティバル学生編があります。