アレスノモノカキ Go

北海道・函館から発信している、やっぱり、”物書きもどき”の、”アレス”による、”趣味”と、”放浪”のブログです。

地球ゴージャス「X day」をDVDで見ました。

 120303_142702_ed.jpg  さて、さて、今年1月に言った目標のうちの1つである、「舞台のDVDを年間、5本見る」のうちの1本をこの間、果たしたので、書きます。  それは、地球ゴージャスの「X day」という舞台です、まずは。  それでは、感想は追記で書きたいと思います~!(以下、内容に触れております)

 まず、このDVDのあらすじは、「偶因の中で照らし出された男と女が交錯する時 …迫りくるX dayが謎の中で微笑んだ。」というフレーズが書かれているだけなので、一体どんな物語なのか想像が付かない状態で見たのですが(…ちなみに、2年前の夏に札幌で公演が行われたのですが、色々と事情があって、行けなかったのです…)、見た後は、全編を通してのセンスの良いスタイリッシュなトーンや、音の意識的な使い方など、結構、視聴覚的に面白いと思える部分のある舞台で、見て良かったと思えましたね!

 カッコよいOPが始まった後、本編が始まりますが、今作は、オムニバスストーリーなんですね。 最初は、女性・夏子(陽月華さん演じる)のストーリーからスタート。彼女のストーリーが終了した後は、教師・本宮(寺脇康文さん演じる)のストーリーで、ここは、コミカルタッチで、結構笑いが起きましたが、とある人物の死により、事態が急変して、次の精神科医森公美子さん演じる、個人的に今作でいいと思った方です)のストーリーへ進んでいきますが、ここは、何となくサスペンスタッチ…と、ショートストーリーも、その話ごとになんとなく作風が変わりながら、進んでいきます。

 精神科医編は、ヘヴィーだったかなぁ…?(患者が精神科医を殺そうとするシーンがあったし…) そして、アイキャッチ的(?)な物が入り、美容師・聖児(中川晃教さん演じる、個人的にいいと思った方は、次に、この方です)編へ。ここは、軽快なテンポでストーリーが展開していっていたような気がいたしましたね、個人的に。そして、中国人女性編(藤林美沙さん演じる)は、タップダンスが印象的でした。このストーリーが終了して、最終章・X dayで、6人(岸谷五朗さん演じる、バーのマスター含めて)が集い、ラストに向けてストーリーが進んでいくのですが、それまでに様々な歌や、ダンスや、凝った演出があり、飽きなかったです。(特に、美容師のダンスや、森公美子さんの歌などには魅了されました!)

 そして、ラストに向けてのストーリーはといいますと、過去の”罪”の償い(夏子が交通事故を起こし、本宮のかつての生徒を轢き殺していた…という事)や、精神科医は、実は誰も友人が出来ない…(このシーンは、森さんの歌と相まって、泣きそうでした)、そして、中国人女性もワケあり…と、様々な、”過去”の精算をバーでする…、その過程で、誰と誰がどうであった…、といった所で、物語がパズルのようにハマっていく快感=人は人同士繋がって生きていっている…、その事実を改めて、物語を通じて知ることが出来る…という、”カタルシス”がありましたね、今作は。 そして、”X day"とは、その(人との繋がりを知った上での)”決断”の日、もしくは、”運命を変える日”としてあるのだろう…、といった、解釈で捉えましたけれどね、ワタクシは。

 …何か、相変わらず、まとまりきらなくなりそうなので、先に進めるとして、聖児は、、実は”女性”(性同一性障害)だったけれど、それが、唐突な感じだったのと、美容師編での、東北から出てきた女の子の方言の使い方に突っ込みを入れたかったけれど、それらを除けば、結構イイ舞台だったですね、「X day」も!

 スタイリッシュな演出は、(ワタシが見た)地球ゴージャスの公演で、最も”ツボ”でしたし、森公美子さんの、シリアスな演技(コミカル目は、昨年秋の「BLUES IN THE NIGHT」(自分の記事リンクです)(地球ゴージャスではありませんが…)で堪能しましたし)と、中川晃教さんのムードメーカー(?)的な星次、良かったですよ(*^^*)

 …よし、これで、「海盗セブン」観られなくても、大丈夫、大丈夫…(…と、自分に言い聞かせるのだった)